米国では1月23日(火曜日)、米大統領選挙のニューハンプシャー州予備選が実施される。全米最初の大統領選関連イベントはアイオワ州で実施された党員集会だが、ニューハンプシャー州の予備選は文字通り大統領候補への投票が実施され、集計される。文字通り全米最初のプライマリーとして受け止められる。
アイオワ州では伝統的に福音派クリスチャンが多数を占める為、宗教右派層の動向を占う予備選となった。不道徳なのに宗教右派から圧倒的支持を集めるトランプが圧勝したわけだが、ニューハンプシャー州は他州に比較して高学歴・中道派が多数を占める為、全米レベルでの選挙の行方を占う格好の予備選となる。また有権者の4割が無党派層とされ、選挙当日に無党派がどれだけ投票参加するかも注目である。
共和党のニッキー・ヘイリー候補としては、ここで勝利できなければ、共和党代表候補にはなれないだろう。事前の世論調査ではトランプがトップ、ヘイリーは2番手である。今回大統領選挙で最も早く共和党から立候補したデサンティス候補は既に予備選撤退、トランプ支持を表明している。
以下にニューハンプシャー州予備選について豆知識と事前情報(source:NYtimes報道)。
- ニューハンプシャー州は州法で、全米でどの州よりも先に(予備選を行う他の州より1週間以上先に)大統領予備選を実施すると規定。したがって常に全米最初の大統領予備選となる。
- アイオワ州共和党党員集会は共和党主催だったが、ニューハンプシャー州予備選は州政府が主催している。
- ニューハンプシャー州有権者(18歳以上)は予め投票者登録を行い、その際に支持政党(民主党|共和党)を明記する。投票日にはそれぞれの支持政党の候補にしか投票できない。(これをクローズド方式と呼ぶ)一方で無党派の有権者は投票日当日に身分証明書を投票所に持参して、好きな候補に投票できる。ニューハンプシャー州では有権者の4割がこうした無党派とされ、今回の予備選で最も注目すべき動向となる。
- ニューハンプシャー州では期日前投票、郵便投票、不在者投票も可能。
- ニューハンプシャー州予備選の開始時間は投票所により異なり、早い場所で午前6時、遅くとも午前11時頃に開始され、午後8時に終了となる。
- AP通信は投票日午後8時の締め切り直後に当確速報を配信する予定。
- ニューハンプシャー州予備選投票用紙には、予め共和党と民主党の候補者が印刷され、有権者は候補者を選ぶ。今回ニューハンプシャー州で登録された候補者は共和党が24名、民主党が21名で、他州で全く知られていない立候補者も含まれている。ちなみにバイデン大統領はニューハンプシャー州予備選参加を辞退しており(民主党候補者はバイデンで一本化されている)、ニューハンプシャー州予備選の投票用紙に含まれていないので、バイデン支持者は手書きでバイデン支持と書く必要がある(これをWrite-Inと言う)。バイデンが参加する予備選は次のサウスカロライナ州(2月24日)が全米最初となる。
- ニューハンプシャー州予備選では、共和党は代議員11名を候補者の獲得票率に沿って割り当てる。但し獲得票が10%以下の候補者は代議員ゼロとなる。共和党は7月の全米党大会前までに2429名の代議員を選出する予定。トランプは前回アイオワ州共和党党員集会で既に代議員20名を獲得している。
- 民主党はニューハンプシャー州予備選で代議員を選出しない。従って民主党候補者にとって、ニューハンプシャー州予備選はあくまで象徴的選挙となる。
- 民主党・共和党共に、最も多くの代議員を獲得した候補者が党代表候補者となる。

